京都府中丹地域で民間救急と介護タクシー事業を運営しているあやべ介護タクシーの山﨑です。
私の介護タクシーでは綾部市だけでなく、隣の福知山市の方でも搬送実績がありますが、今回は3つの搬送実績を上げさせていただきたいと思います。
様々な身体状況の方を対応させていただくのですが、やはり今回紹介させていただく患者様の対応については、色々と考えさせられるものがありました。
終末期の患者様の退院支援
実は介護タクシーを開業して、第1号の利用者様は終末期の方でした。
その終末期に行われる医療が、すなわち終末期医療、ターミナルケアです。
https://www.cocofump.co.jp/articles/byoki/43/
学研 ココファンからの引用
在宅療養中で受診後、入院から退院、そして帰宅されるまで携わらせて頂きました。
受診時も住み慣れた家が良いと言われ、帰宅時もやっぱり家が良いと言われ、安堵の顔をされていたのは忘れることが出来ません。
でもこの利用者様の想いを現実にするにはたくさんの人々の協力があって叶うんですよね。
もちろんご家族様やCM、訪問看護、医療器具を取り扱う会社、そして搬送業者などのたくさんの関わりがあって、帰宅が実現していることを病院勤務の看護師から病院の外で働く看護師になって分っているつもりでしたが、強く実感しました。
その中で自分が出来ること、看護師のドライバーだからできることは移動中に医療知識を持った者が常に傍にいること、ハンドルは握っていますが利用者様の様態の予測とアセスメントは常にしております。
急性期の医療現場が長かったために思考が染みついているのかもしれません。
でもそれで利用者様やご家族様に安心を少しでも与えられるのなら看護師冥利につきるものです。
以前のようにあれやこれと医療行為は出来ませんが、その分、頭はフル回転しております。
終末期の利用者の方はもちろん、その利用者を支えるご家族様にも安心・安全に移動できる環境を今後も追及していきたいものです。
利用者様の貴重な一瞬に関わることが出来ることに感謝。
人工呼吸器使用中の患者搬送
起業してから数人の人工呼吸器を使用した患者様を搬送いたしました。
ある総合病院様は初回退院時には必ず医師と看護師が同乗して頂きサポート体制万全。
なにを隠そう以前働いていた病院で、良い雰囲気の中で搬送させて頂いております。
また人工呼吸器の機械の説明も臨床工学技士さんに教えて頂き忘れかけていた知識も呼び起こしました。
当社も車からの電源と、バックアップにポータブル電源、吸引器に酸素ボンベと準備し対応しております。
2回目以降の搬送は、医療者は基本私1名で対応しております。
バックミラーで患者様の反応を見て声を掛け、必要時には停車しての対応となります。
緊張はしますが、無事搬送終了後は充実感120%です。
でも搬送を医療者1名で出来るのも必要時には訪問看護師様に出発の準備をして頂いたり、ご家族の協力があってスムーズに準備ができ、到着時には受け入れ先の病院の皆様のご協力があってのこと。
地域を支える皆様にはとても感謝しています。
今後も地域医療を支える看護師として学ぶこと怠らず努力していこうと思います。
いずれはどんな疾患もどんと来いと言えるようになりたいものです。
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